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2010.1.7(木) S t o r y : 23
准汰がよびかけ、ユイが振り返る。 「あ、夏川君! わわっ」 よほどびっくりしたのか、ユイは振り返った拍子に おきあがろうとするユイに手をかしながら、 「なにやってるんだ。その子は妹?」 「あ、違うの。この子、奈々ちゃんっていうんだけど。 少女はとつぜん現れた准汰を警戒するように、 ユイはこれまでのいきさつを准汰に説明した。といっても 「警察には?」 「まだ届けてないの。それに……」 ユイはちらりと奈々のほうを見る。 「またわたし以外の知らない人に預けられるのが、嫌みたい」 「そっか。うーん、困ったな」 准汰はどうしたものかと思案する。泣き止んではいるが、 「奈々ちゃんこんにちは。ぼくはこのお姉ちゃんのお友だちで、 そう言って手を差し出す。奈々はユイの背に隠れたが、 「奈々ちゃん安心して。お兄ちゃんが、奈々ちゃんの家族を 「えっ!」 思わずユイが声をあげる。いっぽう奈々は、 「ほんと?」と首をかたむけ、 「もちろんほんとだよ」 准汰も笑ってそれに答える。 「夏川くん、大丈夫なの? やっぱり警察に届けたほうが…」 「警察はだめだよ。奈々ちゃんが嫌がってるんだから。 「うん、わかった」 ユイは納得した。 「奈々ちゃんは今日、誰とここに来たの? 「お兄ちゃん? お兄ちゃんとふたりで来たの?」 「うん、あのね、奈々があたらしい野球場が見たいっていったの。 奈々が、たどたどしく説明してくれた。 「マツダスタジアムの事かしら」 「あたりまえだろ。よし、じゃあ奈々ちゃん。 「うん!」
つづく・・・・ (1月14日 更新予定) 協力 比治山大学現代文化学部 監修 吉本直志郎 |
![]() (やまぎし ゆい) 16歳(高1)
広島市内の県立出澪(でみお)高校に通う女の子、クラブは軽音楽部。 ![]() (なつかわ じゅんた) 16歳(高1)
広島市内の中学校で山岸ユイと同じクラスだったが、サッカーに専念するためユイとは違う学校に進学。 ♪「がんばるけん~」
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