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2010.1.28(木) S t o r y : 26
「よかったら・・・どこか、遊びに行かないか?」 **** 言った。****** 千秋に声をかけるときだって、 それはやっぱり、そこに特別な思いがあるからなんだと、 「えっと、その……」 准汰が息をのむ。 「ごめん!」 「ええ?」 あまりの勢いに、准汰の体から一気に熱が抜けていった。 「じゃなくて、あのね…」 ぱたぱたと手を前で振り、ユイは頭の中で 「今度改めて遊ぼう?」 そう言うと、准汰に背中を向けて電車乗り場の方へ踏み出す。 「またメール、するねっ」 「…おう」 引き止めようかと思ったけど、笑い返して手を振った。 ユイは自分から、これからどうしようかと持ちかけたのに、 相手は正面から来てくれたのに、 「ピンポンパンポン ピンポンパンポン・・・・」 休憩時間を知らせるチャイムが校内に鳴り響き、 「どうしたのよ、ユイ。具合でも悪い?」 席の近い神原千秋が、それに気付き、寄ってくる。 「違う、違うの」 ユイが顔を上げる。その手には、プリントが握られていた。 「それ、さっきの」 「わあああ、見ちゃだめっ」 あわてて机に隠したけど、ときすでに遅し。 それは、ついさきほど数学の授業で返された 先週、抜き打ちでおこなわれ、 「見ちゃいけないなら、先に収めときなよー」 千秋が笑う。ユイは、しゅんとしている。 「中学の頃は、けっこう数学好きだったんだけどな…。 「まあね。小学校の算数だったころが懐かしいね。 千秋は腕を組んで机にもたれかかる。 「ううん。決まってないから、 「うん。ユイの場合、ギリギリになってあたふたしてそうだね。 「あはは、ごめんごめん。とか言いながら、 「そうだね。5点差だけど」 うしろから、天野茜がやってきた。 「なっ。なんで茜がそれ持ってんのよ!」 「拾ったんだよー、そこで。机から落ちてたみたい」 あわてて茜の手から奪い取る。 「千秋ちゃんも同じくらいだったんだね」 「ちょっとユイ。そこは安心していい所じゃないんじゃない?」 「私はたまたまだよ。ほら、今回のテストは 千秋が、しどろもどろに言葉を紡ぐ。 「うー。じゃあ茜ちゃん教えて」 「いいけど、人に教えるのヘタだよ…そういうのは先輩に 「塾か…もし私が入ったら、今より自信持てるかな」 ユイがひとりごとみたいに呟く。 「なんなら千秋も行ったら?」 ちらっと、千秋の手元を見やる。 「私は、もうちょっと後でいい。今は何も考えずに、 「先輩…か」 いつもならにこにこしながら二人の 「そうそう、たとえば海野先輩とか、勉強してそうじゃない?」 「あ、でも全然テスト興味なさそうな人も居るじゃん。 千秋と茜は軽音学部の先輩の話を始めた。 その日、家に帰ってからメールを打った。 『ねえねえ、隼人くんは塾とか行ってる? メールの送信先は鷹西隼人だった。 しかし、隼人は塾には行っていない。 『行ってないよ。勉強のことで悩みでもあるのか? 中学の頃は、たまに勉強会と称して隼人がユイに勉強を 『ありがとう。練習試合がんばってねp(^▽^)q 『そんなことないんじゃないか? 俺も受験用には、 そこには、いわゆる塾とは印象の違う なんとなくユイは、
つづく・・・・ (2月4日 更新予定) 協力 比治山大学現代文化学部 監修 吉本直志郎 |
![]() (やまぎし ゆい) 16歳(高1)
広島市内の県立出澪(でみお)高校に通う女の子、クラブは軽音楽部。 ![]() (なつかわ じゅんた) 16歳(高1)
広島市内の中学校で山岸ユイと同じクラスだったが、サッカーに専念するためユイとは違う学校に進学。 ♪「がんばるけん~」
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