2010.2.4(木)  S t o r y : 27

ユイはJR山陽本線の五日市駅で電車をおりた。
                 北口の改札を出ると、

 手にした案内書の地図と駅前の道路を見くらべている。

広い通りにはコンビニや飲食店がならび、
 学校帰りや会社帰りの人たちで賑わっていた。

「えーっと、ここからまっすぐ歩いて…」

つめたい風に首をすくめながら、ななめ前方のデパートにむけて足をふみだす。

「あった!」

デパートのすぐ近くに目的の建物を見つけたユイは、
                案内書をカバンにおさめた。
『個別指導・Axis』

と、白い建物に青い看板が掲げてあった。

ユイはちょっと緊張ぎみに、その建物に踏みこんだ。

「こんにちは。体験授業をお願いしていた山岸ユイです」

 と声をかけ、ぺこりと頭をさげる。 

「お待ちしておりました。こちらへどうぞ」

セミロングにスーツ姿の女性が笑顔をかえし、
                 ユイに椅子をすすめた。

「わたしは山岸さんの担当をさせていただく、
            仲本由香里です。よろしくね」

「山岸ユイです。よろしくお願いします」

広びろとしたフロアには自由にくつろげる机や椅子が
                  いくつも置いてある。
フロアの一方が、ボードで区切られた授業ブースになっていた。
そしてフロアのつきあたり、
ガラス窓のむこうには自習室があった。

「思ってた雰囲気と、ちがいました?」

目をおよがせているユイに、由香里が問いかける。

「あ、はい。いくつか教室があって、
       そこで授業を受けるのかなって思ってました」

ユイが言い返す。さらに、こう付け足した。

「なんだか、とても開放的な感じですね」

「授業が無い日でも立ち寄って、
     自習室で宿題なんかしてる生徒たちもいるんですよ」

由香里がいうとおり、いくにんかの生徒が
        窓ガラスの奥の机について自習をしていた。

「さっそくですが、授業を体験してみましょうか」

「はい、」

由香里にうながされ、ユイは授業ブースの席にすわった。
そのとなりに由香里がすわる。

一つの机に三つの椅子が用意してあり、
    「学生2人に指導員1人が基本なんだけど、
                    きょうは特別ね」
由香里は言った。

「きょうは、山岸さんの苦手なところを一緒にやりましょう」

「はいっ」

ユイはノートをひろげ、シャーペンをにぎりしめた。

                       

         つづく・・・・ (2月10日 更新予定)

                
原作  M・B
     S・K
     R・S

協力 比治山大学現代文化学部 

監修 吉本直志郎

 
(やまぎし ゆい) 16歳(高1)

広島市内の県立出澪(でみお)高校に通う女の子、クラブは軽音楽部。


(なつかわ じゅんた) 16歳(高1)

広島市内の中学校で山岸ユイと同じクラスだったが、サッカーに専念するためユイとは違う学校に進学。

2011 夏編
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35周年 秋編
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35周年 恋夜空編
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開局35周年記念スペシャル
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2010 冬編
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石井杏奈着うたPR
秋編(石井杏奈着うたPR)
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NATSUGOYA編
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♪「がんばるけん~」
 作詞:石井杏奈 & tetsuhiko
 作曲:tetsuhiko
 石井杏奈(いしいあんな)
 スターダスト音楽出版所属
 アクターズスクール広島9期生
 Birthday : 1994.02.12