2010.2.25(木)  S t o r y : 30

「お姉ちゃん遅いなぁ~」

 ユイは唇をとがらせながら、携帯の画面を見た。

『もう少しで着くからね! ごめん(><)』

  というメールがきてから20分。
待ち合わせ場所の基町クレドに、姉はまだ現れない。

楽しげに行きかう人たちに目をおよがせ、
ユイはため息をついている。

「こんどの土曜日、ひま?」

 一昨日の夜、勉強の息抜きにユイがギターを弾いていると、
姉が部屋にやってきた。

「ひまだよ。どうしたの?」

「お母さんの誕生日プレゼント、買いにいこうよ」

「そっか。お母さんの誕生日、もうすぐだったね。
でもお姉ちゃん、土曜日はサークルでしょ」

ユイの姉の香織は、大学で吹奏楽部に所属している。
土曜日は毎週、その練習に行くはずだった。

「だから、1時にはサークルが終わるから、
ユイはそのころ街に出てきてよ」

「わかった。じゃあ1時半にクレドで待ってるから」

「うん」

 そういう手筈だったのに、もうすぐ2時になろうとしている。

退屈しているユイの気分そのままに、空は曇りはじめていた。
雨になりそうな天気だ。

今にも降ってきそうな空を見上げながら、
ユイはマフラーを口元まで引き上げた。

(本屋さんにでも行ってようかなぁ)

新しい楽譜も見たいし、と歩きだしたそのとき、
肩にポンと手がかけられる。

顔をふりむけると、幼なじみの鷹西隼人だった。

「隼人くん!」

目を丸くするユイに、隼人が笑いかける。

                       

         つづく・・・・ (3月4日 更新予定)

                
原作  M・B
     S・K
     R・S

協力 比治山大学現代文化学部 

監修 吉本直志郎

 
(やまぎし ゆい) 16歳(高1)

広島市内の県立出澪(でみお)高校に通う女の子、クラブは軽音楽部。


(なつかわ じゅんた) 16歳(高1)

広島市内の中学校で山岸ユイと同じクラスだったが、サッカーに専念するためユイとは違う学校に進学。

2011 夏編
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35周年 秋編
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35周年 恋夜空編
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開局35周年記念スペシャル
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2010 冬編
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石井杏奈着うたPR
秋編(石井杏奈着うたPR)
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NATSUGOYA編
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♪「がんばるけん~」
 作詞:石井杏奈 & tetsuhiko
 作曲:tetsuhiko
 石井杏奈(いしいあんな)
 スターダスト音楽出版所属
 アクターズスクール広島9期生
 Birthday : 1994.02.12