2010.4.15(木)  S t o r y : 37

ユイは、そのサッカー少年に感謝したい気持ちでいっぱいだった。

でも、あんな打球をヘディングして、無事でいるとはとても思えない。
(自分の代わりにケガを負ったとしたら、すぐにでもお見舞いに行かなきゃ)

「せんせい。私を助けてくれたその人、大丈夫だったんですか」
                          と聞いてみる。

「あなたとしては、その子がどうなったか知りたいよね」

白衣の先生が、親しみのこもった声でユイに言いかえす。
           笑いかけつつ、さらにこうつけくわえた。

「ぜんぜん心配ないわ。おでこにちょっとすり傷があったけど
                          ぴんぴんしてた」

ほっと安心したところで、

「すみません、申しおくれました。わたし、実が丘中学3年の山岸ユイです」

「うん、知ってるわよ。野球部の鷹西隼人くんの友だちだそうね」

先生はいって、じぶんは西若あんなだとユイに告げた。

 保健の教員かと思ったら、この高校の校医だという。

「うちの病院、スポーツ整形もやってるから、
            運動部の生徒のことはいろいろ知ってるよ」

         と、西若せんせいはすっかりうちとけた口調になって、

「きょうはオープンスクールだったから、中学生のために、
  一応ここでスタンバイしてたの。そしたらグラウンドで大さわぎになっててね」
               とユイにその時のようすを話してくれた。
そして、さらにこう言った。
「あなたを助けようとしてヘディングしたサッカー少年も、
                     実が丘中学だといってたよ」

「え、わたしと同じ中学?」

「そう。学年もあなたと同じ3年生。ええと、名前は何て言ってたっけ。
                        夏川くん……だったかな」

ユイにケガがなかったので、その少年は安心して、
       サッカーの練習があるからと西若せんせいに告げると、
                         中学校に帰ったという。
「夏川くん……」

サッカー部には違いないけど、どんな男の子だろう。
                     ユイには覚えがなかった。

              つづく・・・・ (4月22日 更新予定)

                
原作  M・B
     S・K
     R・S

協力 比治山大学現代文化学部 

監修 吉本直志郎

 
(やまぎし ゆい) 16歳(高1)

広島市内の県立出澪(でみお)高校に通う女の子、クラブは軽音楽部。


(なつかわ じゅんた) 16歳(高1)

広島市内の中学校で山岸ユイと同じクラスだったが、サッカーに専念するためユイとは違う学校に進学。

2011 夏編
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35周年 秋編
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35周年 恋夜空編
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開局35周年記念スペシャル
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NATSUGOYA編
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♪「がんばるけん~」
 作詞:石井杏奈 & tetsuhiko
 作曲:tetsuhiko
 石井杏奈(いしいあんな)
 スターダスト音楽出版所属
 アクターズスクール広島9期生
 Birthday : 1994.02.12