2010.5.20(木)  S t o r y : 42

あの時から、ユイは准汰のことが気になっていた。
目で追うようになって、どんなに遠くても准汰の姿だけは
すぐにわかった。

ユイは目を閉じて准汰の顔を思い浮かべる。

ユイが准汰のことを考えるとき、その表情はいつも笑顔だ。
(会いたい。夏川君にもっともっと会って話したい。知りたい)

 ユイは目を開けるとすぐにメールをうった。

自分の素直な気持ちをそのまま文章にしたら恥ずかしいポエムが
できあがったので、すぐに消して書き直した。

『こんばんは。この前は誘ってくれたのにごめんね。
また改めてって話だったけど、今度の日曜とかどうかな?』

「うん。これでいいよね」

 出来あがったメールがおかしくないか
何度も読み返してから送信した。

そわそわしながら返信を待っていると、
トントンと誰かが部屋をノックした。

ユイはあわてて携帯を閉じて、
「はい!」と返事した。 ノックの相手は姉だった。

「ユイ、今日はほんとごめんね! これ、お詫びの品」
 そう言って姉の香織が差し出したのは、
有名な洋菓子店のショートケーキだった。

ずっと、中学時代の准汰との出会いのシーンを
考えていたユイだったので一瞬なんのことかわからなかったが、
その香織が、急にサークルの用事で大学に行って
しまい、隼人とプレゼント選びになってしまったのだ・・・。

「やった! 私ここのいちごのケーキ好き!」

 ユイはベッドから飛び起きると、ケーキの入った箱に
                      飛びついた。
「お姉ちゃん、ありがとう!」

「そうそう。隼人の分もあるから、渡してきてくれる?」

「えーっ、いまから?」

 さっそくケーキをとりだして、
    台所で食べようと思っていたユイは唇をとんがらせた。

「付き合わせちゃったんだから、当然でしょ。
    私は今からレポートまとめなきゃいけないの。
              ね、ケーキ二つ食べていいから」

 結局ケーキの誘惑に負けたユイは、隼人の家までケーキを
                届けに行くことにした。
 ユイと隼人の家は5分とかからないほどの距離だ。

   つづく・・・・(5月27日 更新予定)

                
原作  M・K
     N・O
     M・T

協力 比治山大学現代文化学部 

監修 吉本直志郎

 
(やまぎし ゆい) 16歳(高1)

広島市内の県立出澪(でみお)高校に通う女の子、クラブは軽音楽部。


(なつかわ じゅんた) 16歳(高1)

広島市内の中学校で山岸ユイと同じクラスだったが、サッカーに専念するためユイとは違う学校に進学。

開局35周年記念スペシャル
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2010 冬編
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石井杏奈着うたPR
秋編(石井杏奈着うたPR)
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NATSUGOYA編
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♪「がんばるけん~」
 作詞:石井杏奈 & tetsuhiko
 作曲:tetsuhiko
 石井杏奈(いしいあんな)
 スターダスト音楽出版所属
 アクターズスクール広島9期生
 Birthday : 1994.02.12