2010.5.27(木)  S t o r y : 43

隼人の家につくと、隼人の母親がユイを出迎えた。

「あらあら、ユイちゃん。
こんばんは。こんな時間にどうしたの?」

「夜遅くにごめんなさい。ちょっと隼人くんに用事があって」

「そうなの? わざわざごめんなさいね。ちょっと待っててね」

 二階へ隼人を呼びに行った母親が、すぐに一人で戻ってきた。

「いま手が離せないみたいなの。二階まで上がってちょうだい」
「あ、いえ、これを渡すだけだから」
「いいからいいから。ほら、ユイちゃん上がって。
あとで部屋にジュースでも持って行くわね」

 押しの強い隼人の母親に言われるがまま、
ユイは二階に上がった。隼人の部屋に入るのは久しぶりだ。

高校生になってからは、初めてかもしれない。
部屋をノックすると、

「どうぞ」と声が聞こえたので、ドアを開ける。

隼人は野球道具の手入れをしていたところで、
グローブを磨いていた。

「悪いな。上がってもらって。で、なに?」

「きょう付き合わせちゃったから、お礼のケーキ。
お姉ちゃんから」

 ユイは隼人にケーキの入った袋を渡した。

「おばちゃんたちの分もあるから、どうぞって」

「さすが香織姉ちゃん。気がきくよな。
また買い物があったら言って。すぐに飛んでく」

 隼人はさっそく箱を開けてケーキをひとつ取り出した。
フィルムを剥がしてそのまま手で食べる。

「もう、行儀が悪いんだから」

  ユイに注意され、隼人が苦笑する。

「これ美味いよ。ユイも食べるか?」

「ううん、私の分は家にあるから」

  ユイは部屋の中に入ると、ベッドに座った。

          つづく・・・・(6月3日 更新予定)

                
原作  M・K
     N・O
     M・T

協力 比治山大学現代文化学部 

監修 吉本直志郎

 
(やまぎし ゆい) 16歳(高1)

広島市内の県立出澪(でみお)高校に通う女の子、クラブは軽音楽部。


(なつかわ じゅんた) 16歳(高1)

広島市内の中学校で山岸ユイと同じクラスだったが、サッカーに専念するためユイとは違う学校に進学。

2011 夏編
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35周年 秋編
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35周年 恋夜空編
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開局35周年記念スペシャル
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2010 冬編
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秋編(石井杏奈着うたPR)
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NATSUGOYA編
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♪「がんばるけん~」
 作詞:石井杏奈 & tetsuhiko
 作曲:tetsuhiko
 石井杏奈(いしいあんな)
 スターダスト音楽出版所属
 アクターズスクール広島9期生
 Birthday : 1994.02.12