2010.6.3(木)  S t o r y : 44

 ふと、ベッドの脇にギターが置かれているのに気がついた。
ボディの部分に隼人が昔から好きなアーティストのステッカーが貼られている。
ユイはギターを手に取ると、
懐かしそうにそれをまじまじと見た。

ステッカーの色は薄れていたけど、弦は新しいものに張り替えてある。

「懐かしい! まだ弾いてるの?」

「ん、ああ。たまに気晴らしでね」

 なにを隠そう、ユイにギターを教えたのは隼人だ。
中学生のとき、音楽と野球に夢中だった隼人は野球部に専念する傍ら、
お小遣いを前借りしてギターを買った。

当時よく隼人の家に出入りしていたユイは、
隼人のへたくそなギターを聞かされていた。
そのうちユイ自身もギターに興味を持ち始め、隼人からギターを
教わるようになったのだ。

「俺はへたくそのままだけど、ユイはうまくなったよな」

「私だってまだまだだよ」

 隼人はケーキを食べ終わると椅子を逆に座りなおし、
背もたれに寄りかかった。

「そうだ。なんか歌ってよ! なんでもいいからさ」
隼人の提案にユイは首を左右に振った。

「無理! だって音痴だもん!」

「音痴じゃないって、俺は好きだよ」

「っ!」

 ユイは言葉に詰まった。隼人に正面から好き、
なんて言葉を言われたこともなければ、今は好きとか恋とかに敏感に
なっていたので恥ずかしくなり、顔が赤くなった。

「好きって?」

          つづく・・・・(6月10日 更新予定)

                
原作  M・K
     N・O
     M・T

協力 比治山大学現代文化学部 

監修 吉本直志郎

 
(やまぎし ゆい) 16歳(高1)

広島市内の県立出澪(でみお)高校に通う女の子、クラブは軽音楽部。


(なつかわ じゅんた) 16歳(高1)

広島市内の中学校で山岸ユイと同じクラスだったが、サッカーに専念するためユイとは違う学校に進学。

2011 夏編
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35周年 秋編
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35周年 恋夜空編
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開局35周年記念スペシャル
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2010 冬編
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石井杏奈着うたPR
秋編(石井杏奈着うたPR)
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NATSUGOYA編
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♪「がんばるけん~」
 作詞:石井杏奈 & tetsuhiko
 作曲:tetsuhiko
 石井杏奈(いしいあんな)
 スターダスト音楽出版所属
 アクターズスクール広島9期生
 Birthday : 1994.02.12