2010.6.11(金)  S t o r y : 45

「好きって?」

「ほら、昔はよく俺がギター弾いてる横で歌ってくれたじゃん。
ユイの歌声ってさ、聞いてて心地いいんだ。だから俺は好きだよ」

 そっちの意味かとほっとする反面、
別の意味を考えていた自分にさらに顔が赤くなる。

「だからお願い。久しぶりにユイの歌が聞きたくなった!」
 隼人が両手を合わせてお願いすると、ユイはしぶしぶギターをかまえた。

「ほんと音痴だから! 耳ふさいでて!」

「それじゃせっかくの演奏も聞けないじゃん」

 笑う隼人に、ユイは自分のミスを誤魔化すようにチューニングをはじめた。
その間、隼人は見守るような目でユイのことを見ていた。

 さあ、始めるぞっというところで、
ベッドに投げてあった隼人の携帯が鳴った。

隼人はすばやく携帯をとると、液晶に出た名前を見て携帯をぎゅっと握った。

「電話だ。ごめん、ちょっと待ってて」

 そう言って隼人は部屋を出た。

 すっかりやる気を削がれたユイは、
ギターを置いて足元にあった雑誌をぺらぺらとめくった。
野球雑誌だったので読むものもなく、すぐに閉じる。

 隼人の携帯の液晶画面に出ていた名前は、詩織だった。
彼女からの電話ならもっと喜んでもいいはずなのに、
隼人はあまり嬉しくないみたいだった。
(昼間はうまくいってるって言ってたけど、本当はどうなんだろう)

 どうしても気になったユイは好奇心に負け、
いけないと思いつつドアに耳を当て聞き耳を立てた。

          つづく・・・・(6月17日 更新予定)

                
原作  清丘めぐみ
     小川 菜央
     田原麻衣子

協力 比治山大学現代文化学部 

監修 吉本直志郎

 
(やまぎし ゆい) 16歳(高1)

広島市内の県立出澪(でみお)高校に通う女の子、クラブは軽音楽部。


(なつかわ じゅんた) 16歳(高1)

広島市内の中学校で山岸ユイと同じクラスだったが、サッカーに専念するためユイとは違う学校に進学。

2011 夏編
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35周年 秋編
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35周年 恋夜空編
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開局35周年記念スペシャル
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2010 冬編
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石井杏奈着うたPR
秋編(石井杏奈着うたPR)
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NATSUGOYA編
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♪「がんばるけん~」
 作詞:石井杏奈 & tetsuhiko
 作曲:tetsuhiko
 石井杏奈(いしいあんな)
 スターダスト音楽出版所属
 アクターズスクール広島9期生
 Birthday : 1994.02.12