2010.6.17(木)  S t o r y : 46

聞こえてきたのは、隼人のぼんやりとしたあいづちばかりだった。

どんな会話をしているのかまではよくわからない。
けれど隼人の声のトーンから、
あまりいい話ではないという事はなんとなくわかった。

(なにがあったんだろ)

 ズルズルと床に座りこみ、詩織とのことを
話していた隼人の顔を思い出してみる。

昼間はあんなに幸せそうに笑っていたのに。

あの笑顔は嘘なんかじゃない。

ほんもののはずだ。それはユイにも充分伝わってきた。

 ならば、どうして? 考えても答えは出てこない。

ドアのむこうでは、まだ通話は続いている。

ユイが二人のことを考えこんでいると、

「なにしてるんだよ、ユイ」

「あ……」

通話を終えた隼人が不意にドアを開けた。

いぶかしげにユイを見おろしている。

「あ、あのね、なんだか隼人くんの様子がおかしかったから」

とあわてた顔をふりむけ、

「気になっちゃって、その……盗み聞きしてたの。ごめんなさいっ!」

隼人はちょっと眉を動かしたけど、すぐに笑いかけてくれた。

「ユイ正直すぎ。そんなふうに謝られたら怒れないって」

「怒ってくれていいよ。だって私、最低だもん」

もしも自分が同じことをされたら、どんなふうに思うだろう。
穏やかな気持ちではいられないはずだ。

ユイは罪悪感で、まともに隼人を見ることができなかった。

「じゃあさ、怒るかわりに俺の話、聞いてくれね?」

 と、隼人がユイの横に腰をおろした。

「うん、聞かせて」

  ユイがうなずく。

          つづく・・・・(6月24日 更新予定)

                
原作  清丘めぐみ
     小川 菜央
     田原麻衣子

協力 比治山大学現代文化学部 

監修 吉本直志郎

 
(やまぎし ゆい) 16歳(高1)

広島市内の県立出澪(でみお)高校に通う女の子、クラブは軽音楽部。


(なつかわ じゅんた) 16歳(高1)

広島市内の中学校で山岸ユイと同じクラスだったが、サッカーに専念するためユイとは違う学校に進学。

開局35周年記念スペシャル
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2010 冬編
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石井杏奈着うたPR
秋編(石井杏奈着うたPR)
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NATSUGOYA編
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♪「がんばるけん~」
 作詞:石井杏奈 & tetsuhiko
 作曲:tetsuhiko
 石井杏奈(いしいあんな)
 スターダスト音楽出版所属
 アクターズスクール広島9期生
 Birthday : 1994.02.12