2010.7.22(木)  S t o r y : 51

ユイはチュニックのあった店にそのまま足をふみいれ、
服を見て歩いている。

そのあとを、ものめずらしそうな目つきの准汰がついていく。

もう夏物の服が出そろっていて、ピンクやオレンジのものが多かった。

「これもかわいいなぁ」

「山岸に似合いそうだよ」

「ほんと!」

ユイが手に取る服を見ていると、あきらかに女の子だなと
思わせる色合いのものばかりだ。

今日着ているのワンピースだって、ピンク色だし。

「山岸ってさ、ピンク好きなの?」
准汰が聞くと、

「似合わないのに、ついつい選んじゃうんだよね」
予期しなかった言葉が返ってきて、

「そんなことないって。似合ってるよ」

口調にいきおいをこめて、准汰は言い返している。

「本当に?」

「本当だって! 今日の服も似合ってるよ」

 たたみかけるようにほめた自分の言葉に、おもわず照れてしまった。
いっぽうユイも、悩んだすえに迷って着てきた服のことを
准汰からコメントしてもらえたので、

「ありがとう。嬉しいな……」

おちつきなくよろこんでいる。

 またいろんな服を見てまわりだしたユイを目尻でとらえ、
准汰はあることを思い出していた。

「可愛いって思ったら、『可愛いね』って素直に言えばいいんだよ」
  それは、徹の言葉だ。

顔が熱くなってきた。

ユイの背中に目をあてているだけで気分が高ぶるのをおぼえた。
(似合ってるだけじゃなくて、可愛いねとも言わなくちゃ) 

そう考えただけで鼓動が早くなってくる。

つづく・・・・(7月29日 更新予定)

                
原作  清丘めぐみ
     小川 菜央
     田原麻衣子

協力 比治山大学現代文化学部 

監修 吉本直志郎

 
(やまぎし ゆい) 16歳(高1)

広島市内の県立出澪(でみお)高校に通う女の子、クラブは軽音楽部。


(なつかわ じゅんた) 16歳(高1)

広島市内の中学校で山岸ユイと同じクラスだったが、サッカーに専念するためユイとは違う学校に進学。

2011 夏編
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35周年 秋編
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35周年 恋夜空編
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開局35周年記念スペシャル
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2010 冬編
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石井杏奈着うたPR
秋編(石井杏奈着うたPR)
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NATSUGOYA編
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♪「がんばるけん~」
 作詞:石井杏奈 & tetsuhiko
 作曲:tetsuhiko
 石井杏奈(いしいあんな)
 スターダスト音楽出版所属
 アクターズスクール広島9期生
 Birthday : 1994.02.12