2010.8.5(木)  S t o r y : 53

(これって、間接キスだよね?)

 とっさに気づいたユイが、まいったなあといった、
     はにかんだ表情になった。
でもそんな意識のかけらもない准汰は、

    「新しい味だな」 と笑っている。

古い味がどんなだか知らないくせに。
 そのあとは、朝のぎこちなさが嘘みたいに会話もはずんで、
楽しい時間を過ごすことができた。

「先輩だ後輩だと仲たがいしてたときもあったけど、
              いまは全員がうち解けてさ」

「よかったね。人間関係がうまくいかないと、
            試合にだって勝てないもんね
  ワールドカップの日本代表も最高のチームワークで
                世界を驚かせたもんね。」

と、ファッションの話にふたをして、サッカーの話になった。

きょうの准汰は、このあと本屋でサッカー雑誌を買うそうだ。

部活のあれこれを准汰から聞きながら、
ユイは頭のかたすみで隼人と詩織のことを思い出していた。
落ちこんだ隼人の顔が忘れられない。

でもユイが考えても、うまい解決方法は見つかりそうもない。
そもそも第三者が口を出すことじゃないのかも。

「山岸?」

「あ、ごめん」

    准汰の話を途中から聞いてなかった。

笑顔でとりつくろったけど、ようすが変だと気づいた准汰は、

「なんか悩みごとでもあるのか? 友だちのこと? 勉強のこと?」
ユイが五日市にある個別指導に通いはじめたことを知ってるから、

そうたずねたのだろう。
 だれかれなく話してはいけないような気がして、
               ユイは返事をためらっている。

                          
                           
                           
                             

つづく・・・・(8月12日 更新予定)

                
原作  清丘めぐみ
     小川 菜央
     田原麻衣子

協力 比治山大学現代文化学部 

監修 吉本直志郎

 
(やまぎし ゆい) 16歳(高1)

広島市内の県立出澪(でみお)高校に通う女の子、クラブは軽音楽部。


(なつかわ じゅんた) 16歳(高1)

広島市内の中学校で山岸ユイと同じクラスだったが、サッカーに専念するためユイとは違う学校に進学。

2011 夏編
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35周年 秋編
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35周年 恋夜空編
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開局35周年記念スペシャル
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2010 冬編
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石井杏奈着うたPR
秋編(石井杏奈着うたPR)
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NATSUGOYA編
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♪「がんばるけん~」
 作詞:石井杏奈 & tetsuhiko
 作曲:tetsuhiko
 石井杏奈(いしいあんな)
 スターダスト音楽出版所属
 アクターズスクール広島9期生
 Birthday : 1994.02.12